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玉田 正男; 吉田 勝; 浅野 雅春; 大道 英樹; 片貝 良一*; Trautmann, C.*; Vetter, J.*; Spohr, R.*
Nucl. Tracks Radiat. Meas., 20(4), p.543 - 547, 1992/00
ジエチレングリコール-ビス-アリルカーボナート及び5から、60%までの体積百分率のメタクリロイル-L-アラニンメチルエステル(MA-L-AlaOMe)からコポリマー膜を調整した。これらの膜を13MeV/nucleonの金イオンで照射した後、60CのNaOH水溶液でエッチングを行った。飛跡のエッチングの増感現象は4Nから8NのNaOH溶液で認められた。トラックエッチング比の最大値は10%のMa-L-AlaOMeを含むコポリマーを6NのNaOHでエッチングしてときに得られ、この値は純粋なCR-39の場合に比較して3.6倍であった。また、40%のMA-L-AlaのOMeを含むコポリマーでは孔径の発達速度は30倍に達した。
臼田 重和; 梅澤 弘一
Nucl. Tracks Radiat. Meas., 16(4), p.247 - 251, 1989/00
高純度Cm測定試料を調製し、フィッション数と崩壊数を測定することにより、その自発核分裂部分半減期を決定した。まず、マイカ検出器を用いてフィッショントラックを顕微鏡写真撮影した後、絶対的にフィッション数を測定した。また、崩壊数は比例計数管とSi検出器を用いて定量的に測定した。
古牧 睦英; 大野 新一; 大津 仁; 伊藤 洋; 瀬口 忠男; 岩崎 又衛*
Nucl.Tracks Radiat.Meas., 11(1-2), p.99 - 101, 1986/00
タンデム加速器を利用してポリフッ化ビニリデンに重イオンを照射し、多孔性高分子膜作製研究を進めるにあたり、本樹脂による重イオントラック形成特性を知る必要がある。従ってIn,Ni,ClおよびOの4種のイオンを重ねた薄膜に貫通させ、それぞれをエッチングした。その時、表面の電顕写真観察により、重イオンの飛程と、異なる入射エネルギーによるトラックエッチング像形成の有無を知ることが出来た。その結果ポリフッ化ビニリデンは、Clイオン以上の重イオントラックを形成し、Oイオンではエッチング像は、はっきりと現れないことが分かった。これらの結果を、Northcliffeらの計算値と比較すると飛程は、大略よく一致し、重イオンの検出限界エネルギーは、12~13MeV/amu以上にあたると計算された。これらは、フッ素樹脂が、7~20MeV/amuの範囲内とする文献値とよく一致した。